手づくり腕時計クリエイター
OLIE
なぜこのステンドグラスを使った時計を作るようになったのか、
まず私の背景を話させてください。
まだ幼かった頃にちょっと背伸びした気持ちで親と入った喫茶店、
ステンドグラスで彩られた窓から映し出される幻想的な光
同じ一時だったのがカラフルで華やかな時間に変わり
一瞬で心踊りガラスの虜になりました。
ガラスでできた楽器、ビードロ、ガラスペン、いろいろなガラス製品を集めてはうっとりと眺める
日々を過ごしていました。
カタカタとミシンを踏んで服や雑貨を作る母の背中を見ながら
ガラスビーズで立体物を創作してのめりこむ日々を過ごしておりました。
同時に私は幼少期探検ごっこが好きな男まさりな少女でした。
腕時計はつけていて大人っぽくて「カッコイイ」象徴で一種の憧れがあったのかもしれません。
縁日で親から買ってもらったおもちゃの腕時計を得意げにつけておりました。
小さい頃は怖いものなしな位に活発で比較的社交的だった私も
年が経つにつれどんどん一人でこもるような内向的な子に育っていきました。
それでも人を見ることには興味があったのでしょう、何気に気に入って買ってつけていた
ブルーの腕時計をちょっとしたタイミングでいつも話すことはない人から「きれい〜。」と話しか
けてくれたことがあったのです。
かなり嬉しくなったのを今でも覚えています。
こちらから話しかけなくても友達のできる腕時計、会話を生み出していく腕時計、
腕時計は自分が見たいときに見ることができて、しかもきれいだといつも外にいるときは身につ
けているので人が反応を示してくれます。
まさにさりげなく自分自身を表現できる道具。
次第に人が反応してくれてなおかつ自分も楽しい腕時計を身につけていくようになりました。
緑色の水が入った腕時計をつけて授業中ぼーっとしたい時に眺めたることもありました。
そんな学生時代、とあるマーケットで出会った飯田章先生が制作した青色のステンドガラスで出来
た手づくり腕時計と出会いました。
あの時の興奮は今でも脳裏に焼き付いております。
大好きなステンドガラスと大好きな腕時計、そして何より誰も持っていない「私」が表現できる
手づくり品。
私と手づくり腕時計の運命的な出会いです。
このステンドガラスの時計をはめてから今までつけていたどの時計よりも皆がハッと注目して
知らない人からも声をかけられました。
そして何より美しさと温かさが共存しているこの時計は時が刻むのが楽しく感じられてつけている
だけで充足感が得られたのでした。
ブレスレットのような鮮やかなステンドガラスの手づくり腕時計、
腕時計と認識されずに
「それもしかして時計なの?」という周りの反応に
「手づくり腕時計だよ。」と答えるも
「自分で作ったの??」と聞かれる。
「私が作ったんじゃないけど・・・・。」
それを繰り返していくうちにだんだん自分で作りたくなってきました。
飯田先生にお願いして自分で作ってみたステンドガラスの手づくり腕時計。
そこから私の手づくり腕時計の制作の人生が
はじまりました。
時には寝ることも食べることも忘れて
トントン金属を叩いたり、ガラスをガリガリ削ったりしながら今に至っています。
いちおう
【プロフィール】
2004年より制作を始める
2005年より全国の百貨店、展示会、イベント等多数出展
2008年より雑誌「装苑」で複数回掲載
2009年より全国のギャラリーにて個展
2015年に娘を出産したことによって自身の出展はお休みして
現在はセレクトショップ等でのお取り扱いやネットショップ中心の販売を行っています
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